天皇杯王者の浦和レッズが昨季J1を制した川崎フロンターレを破り、06年以来2度目の優勝を果たした。それでもDF酒井宏樹(31)は「この勝利はただの勝利。これが続くことはないのでしっかり切って、またリーグ戦に向けてチームみんなでまとまっていきたい」と気を引き締めた。

日本代表としてW杯アジア最終予選を戦っており、チームには合流したばかり。それでも右クロスで先制点をアシストするなど、パフォーマンスは健在。「しっかり合わせてくれたので心強いなと思います」と味方に感謝した。

昨季圧倒的な強さでリーグ連覇を果たした相手に完封勝利。「あれだけの総合力の強さを誇る川崎に対して2-0で勝利を収められたのはすごく良かった」としながらも、視線はもっと先に向けられている。「川崎に勝ってチームがゆるんでしまったら、この試合で得るものはなかったと考えないといけない。来週から始まる大事なリーグ戦に備えていきたい」。目指すのはこの日のタイトルと同じ、16年ぶりのリーグ制覇だ。