天皇杯王者の浦和レッズが昨季J1を制した川崎フロンターレを破り、06年以来2度目の優勝を果たした。浦和は今季から新加入した先発の2人が躍動した。

J2大宮から加入したDF馬渡和彰(30)は、左サイドバックでピンチの芽を摘み取り、豊富な運動量で攻撃にもからんだ。同じく徳島から加入したMF岩尾憲(33)は中盤で攻撃のリズムを作るなど、勝利に大きく貢献した。

岩尾は試合後、楽しみな気持ちと不安の両方を抱いていたことを明かした。「リーグ優勝した川崎と、(昨年優勝した)天皇杯のピッチに立ってない自分。クラブに期待されてることを含め、個人的な楽しみ、不安、プレッシャーもあった中で、ここで一つ勝てたのは自分にとって大きな勝利だったかなと思ってます」。今季新たに13人が加入した浦和にとって幸先のいいスタート。悲願のリーグ制覇へ希望が膨らむタイトルとなった。