川崎フロンターレのMF塚川孝輝(27)が「急造SB」としての役目を果たした。

前半26分、左サイドバックとして先発したDF登里享平(31)が負傷交代。ベンチにDF登録の選手がいない中、塚川が同ポジションに入った。直後の同33分に、自身のファウルで与えたFKから先制点を献上。「左サイドバックは、練習でもやったことなくて、戸惑いがあった」と苦笑い。「ファウルからの失点だったので、メンタル的にも、まずいという自分がいた」と振り返った。

普段は中盤の底のアンカーが主戦場。激しい球際と、対人能力が光る。不慣れなポジションで精神的にナイーブだったと言うが、後半に向けて“開き直った”。「やれるプレーをやろうと思った。サイドバックの感覚をなくして、自分のやれることをやろうと。普段の感覚で臨みました」と落ち着きを取り戻し、チームの逆転勝利に貢献した。