J2ベガルタ仙台は9日、12日のいわてグルージャ盛岡との「東北ダービー」に向け、仙台市内でランニング系メニューやミニゲームなどで準備を整えた。原崎政人監督(47)は「狙っていた勝ち点は、正直取れていない。そこに関しては悔しい思いもあります。次の試合も含めて勝ち点3を積み重ねていく目標は変わらないので、しっかり準備をしていきたい」。今季ここまで3試合を戦い、負けなしの1勝2分けで勝ち点は「5」。J1昇格へ、白星先行を最優先に捉え続ける。

「ユアスタ初ゴール」を誓った。富樫は「ホームでまだ点を取っていない。早くゴールを(サポーター)に届けたいので、次で決めたいと思います」と闘志を燃やした。前節6日の群馬戦では90分間フル出場し、「ケガなくできていますし、ゲーム感覚も徐々に良くなっている」と状態は右肩上がりだ。今シーズンはホーム戦を2試合消化したが、いずれも0-0の引き分け。2年目を迎えたストライカーが待望の1点をもぎ取る。

負けられない理由がある。今節は、東日本大震災から11年目の翌12日に行われる。富樫は「3月11日は大切な日ですし、(今節は)特別な1試合になると思っている。ホーム戦ですし、内容も良く、結果も勝ってみんなで喜び合える日にしたい」と強い決意をにじませた。【佐藤究】