ヴィッセル神戸がベルギー1部ベールスホットの元日本代表FW鈴木武蔵(28)の獲得調査に乗り出したことが18日、分かった。複数をリストアップする中で、鈴木は来季2部降格が決まったベールスホットを今季限りで退団する可能性があり、4月10日に全日程を終える。

J1開幕6戦未勝利(3分け3敗)の神戸は、武藤と藤本らが今月に入り、長期離脱が決まるなどFWに故障者が続出。大迫はW杯イヤーで日本代表と、20歳の小田はパリ五輪世代の活動と兼務が増える。ACLを含めた国内外の公式戦に臨むには、FWの選手数が足りていない。

鈴木は20年8月に札幌からベールスホットへ移籍し、1年目は6得点と活躍も、今季はここまで24試合無得点。現地では2部降格で23年6月までの契約が途中で解除できると報じられ、代表定着を狙う鈴木が新天地を選択する可能性は十分ある。神戸三浦監督はこの日、補強について「すべて強化部に任せている」と明言を避けた。

◆鈴木武蔵(すずき・むさし)1994年(平6)2月11日、ジャマイカ生まれ。ジャマイカ人の父と日本人の母を持ち、桐生第一から新潟入り。J2水戸、新潟、J2松本、長崎、札幌を経てベールスホットへ。J1通算163試合36得点。16年リオデジャネイロ五輪代表、19年日本代表入り(国際Aマッチ通算9試合1得点)。185センチ、74キロ。