ジュビロ磐田は1-0でアビスパ福岡を下し、今季ホーム初勝利を挙げた。0-0で迎えた後半8分にMF金子翔太(26)が先制点。金子が決めた今季初ゴールを守り切り、5日のリーグ京都サンガFC戦以来、公式戦4試合ぶりの白星を挙げた。

理想の形で崩しきった。後半8分、左サイドで起点を作ると、MF上原力也(25)が右サイドに展開。MF鈴木雄斗(28)が頭で折り返し、相手を揺さぶった。ゴール前に飛び込んだ金子は「ボールが来るのは分かっていた」。DFのクリアボールが右ももに当たり、そのままゴールへ。公式戦での得点は昨年9月以来になり、「ゴールの感覚は少しずつ戻ってきた」と誇らしげだった。

昨年途中に県内のライバルクラブでもある清水エスパルスから期限付き移籍で加入。今季から完全移籍となった。「自分にとっても今日はターニングポイントになる試合」。本拠地ヤマハスタジアムでの得点は、加入後初めて。サポーターも待ち望んでいたゴールを決め、正真正銘の磐田の一員になった。

今季のリーグ戦は2試合出場で無得点。「ここからもっとチームのためにプレーしていきたい」。待望のゴールを転機に、スタメン定着も狙う。【神谷亮磨】