開幕5戦無敗の2位ベガルタ仙台が今季初黒星を喫した。4位FC町田ゼルビアとの上位決戦はホームで0-3の完敗。原崎政人監督(47)らトップチーム関係者計12人が新型コロナウイルスに感染し、村上和弘コーチ(41)が代理で指揮する一戦だった。これで通算成績は3勝2分け1敗。

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満身創痍(そうい)の仙台が今季6戦目で初黒星だ。24日までに原崎監督含むトップチーム関係者計12人が、新型コロナウイルス陽性判定を受ける緊急事態。町田戦はベンチ入り上限の18人をそろえたが、23日の練習が中止になるなど、万全なチーム状態ではなかった。村上コーチは「前節に続き監督不在で今回は2日間の準備で臨んだが、選手たちは本当に一生懸命やってくれた。トレーニングでも梁(勇基)を中心に『この状況に言い訳せず、やれることをしっかりやって、いい結果を出そう』という気持ちで臨んでくれました」とイレブンをたたえた。

出ばなをくじかれた。前半10分、CKの流れから先制される。同19分には浮き球パスをペナルティーエリア左に通され、カットインから追加点を奪われ、早い段階で2点を追う展開に。同37分にはチームトップ4得点のFW中山仁斗(30)が左足負傷で途中交代するアクシデントもあった。後半39分には自陣右サイドでのパスミスからカウンターを食らい、3点目を決められた。無得点で完敗も、大卒ルーキーのMF大曽根広汰(22=日体大)がプロ初先発、J3福島から加入し、初ベンチ入りのMF鎌田大夢(20)が途中出場と明るい話題もあった。

仙台は開幕戦から好調をキープし、試合前までで3勝2分けと5戦無敗だった。村上コーチは「私が仮にもやらせてもらって、初めて黒星をつけてしまったので、申し訳ないと思っていますが、選手も気持ちを切り替えて『次が大事だ』という話をしていたので、挽回して借りを返せるように、みんなで準備をしたいと思います」と次節30日のホーム大分トリニータ戦勝利を誓った。