負の連鎖を断ち切る。J2ベガルタ仙台は1日、仙台市内で非公開の調整。3日のヴァンフォーレ甲府とのアウェー戦に向けて、準備を整えた。開幕から5試合で無敗(3勝2分け)を続けたが、直近2試合で計6失点と2連敗中。目標に掲げる「J1復帰」へ、3連敗は何としても阻止したい。原崎政人監督(47)は「狙いを持った守備ができている時間帯は多いが、取り切れたボールを相手に渡す時間も多い。そこの改善が大事になってくる」と修正点を挙げた。

新加入選手が新たな風を吹き込む。3月10日に韓国・蔚山から期限付き移籍でチームに合流したDFキム・テヒョン(21)だ。187センチ、82キロの大型選手で、本職のセンターバック(CB)と左サイドバック(SB)でもプレーすることができる。「コンディションを100%に近づけられるように準備する」。チームの現状は、主力選手数人がケガで離脱するなど、苦しい状況が続いている。キムが攻守の起点となり、勝ち点3をもたらす。

前節3月30日、大分とのホーム戦で、後半25分から移籍後初出場を果たした。「自分が何かを見せることよりも、チームに安定感を持たせることを意識した。失点した部分もあったので、ミーティングで確認していきたい」と改善を図る。今節に向けては「スタメンで試合に出場することができれば、サポーターに良い姿を見せて、必ず勝てるように頑張りたい」と決意をにじませた。【佐藤究】