ガンバ大阪が12年ぶりに実現した京阪ダービーで執念ドローを演じた。

アウェー京都サンガ戦は1点を追う後半13分、新加入のブラジル人MFダワン(25)が豪快なJ1初得点を記録。今季初の連勝こそ逃したが、1-1で引き分けて貴重な勝ち点1をつかんだ。両軍ともに通算2勝3分け2敗。

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G大阪MFダワンが右足で放った弾道は、ややシュート回転しながらゴール右隅へと決まった。

「僕自身は技術が優れたり、器用な選手だとは思っていない。仲間がプレーしやすい状況をつくりたい。助けを自然にできることで信頼を得られる」

前日に脇役として決意していたボランチは後半13分、相手クリアを右足でダイレクトに合わせた。J1初得点は、出場2試合目で記念の同点ゴールとなった。

今年1月にサンタリタ(ブラジル)から期限付き移籍したダワンは、政府の入国制限で来日が大幅に遅れた。3月26日のルヴァン杯鹿島戦の後半途中からデビューを果たし、前節2日名古屋戦でJ1初出場を先発で飾り、ホーム初勝利に貢献していた。

試合前の片野坂監督は「常に目の前の試合は勝つつもり。京都のハードワークに対し、受けないようにしたい。どちらが走り勝つか」と、真っ向勝負を宣言していた。

前半31分にはMF斉藤がミドルシュートを、同37分にはDF昌子がセットプレーから絶妙のヘッドで得点を狙ったが、相手GKに阻止された。目前の先制機を逃し、前半終了間際に先制点を許していた。

今季は沖縄キャンプ終了直後の1月下旬、選手9人、スタッフ3人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。その影響で2月5日の京都とのプレシーズンマッチは中止になった。

幻となった一戦だったが、公式戦でG大阪は意地を見せた。