鹿島アントラーズを運営する鹿島アントラーズFCが22日、21年度の決算を発表し、純利益800万円で2期ぶりの黒字となった。20年度はコロナ禍のダメージを受けクラブ史上最大となる9億4500万円の赤字だった

営業収入は前年から約18億円増の66億300万円。14億円超の増収となった「その他」の内訳は東京五輪でのカシマスタジアム使用料と運営委託料が大きいという。

今季は五輪の収入がないだけに、活気のあるスタジアムに再び戻すことが重要になる。今季はホーム開幕の川崎フロンターレ戦で2階席の約1万6000人を無料招待する企画も行い、2万7234人を動員した。

目先の利益より、招待者に再びスタジアムでの観戦の楽しさを実感してもらうことが重要と感じており、小泉文明社長は「徐々に戻ってきているが、コロナ前の半分ぐらい。今年もインパクトは大きい。さまざまな施策をしながら、感染状況を見ながら対応していきたい」と話した。