決勝トーナメント進出を決めている浦和レッズが最終節を連勝で締めた。

この日2得点を決めたMF松尾佑介(24)は「はるばるタイに駆け付けていただいて、毎試合ホームゲームのようでしたし、プレーしながらチャントなどが聞こえてくるのは当たり前のことではありません。僕たちはしっかりと責任を背負ってグループステージを突破できたと思います」。現地タイで応援を続けたサポーターらに感謝した。

前節からスタメン9人を入れ替えたが、攻撃力は落ちなかった。前半13分にMF安居が左足で先制ゴールを決めると、同34分にはDF知念が浦和に移籍後初得点をマーク。前半ロスタイムにMF松尾が3点目決めて折り返した。後半途中からは強烈なスコールが吹きつけたが集中力を切らさず、松尾、知念がそれぞれこの日2得点目を決めて、試合を決定付けた。

後半途中からはGK牲川、高卒ルーキーのFW木原が浦和デビュー。決勝トーナメント進出という目標を達成しながら、過密日程の中でうまくローテーションし、選手それぞれが貴重な経験を積んだ。

リカルド・ロドリゲス監督(48)は「チームとして成長していくべきこと、コンセプトの理解を深めることができた」と手応え。約2週間で6試合を戦い計20得点をマークするなど、チーム力も成熟。この勢いを再開後のJリーグに生かす。