飛龍が一気に畳みかけた。0-2の後半、布陣を2トップから3トップに変更。前線からの激しい守備で攻勢を強めた。同25分までに同点とすると、同37分。ゴール前のこぼれ球をDF片岡輝翔(きらと、3年)が頭で押し込んだ。「混戦になっていたので、上を狙えば入ると思った」。

冷静な状況判断から放った、GKの頭上を抜く技ありの一撃が決勝点に。ベンチ前でもみくちゃにされた背番号「4」は「うれしかった」と白い歯を見せた。チームは同ロスタイムにも追加点。怒濤(どとう)の攻撃で、昨年準Vの清水東を逆転で退けた。

3回戦では、同じ東部地区の日大三島と対する。今季の練習試合では2戦2敗。DF吉田雄主将(3年)は「知っている選手も多い。絶対に負けたくない」と語気を強めた。リベンジを果たし、静岡学園が待つ準々決勝へと駒を進める。【前田和哉】