サッカー部30代男性コーチが3年生部員に暴行して書類送検された私立秀岳館高(熊本県八代市)が、今週末の21、22日に予定していた県リーグ戦が、新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生したことで再延期となったことが16日、分かった。

この日、学校側から県リーグ戦責任者へ延期の申し出があったという。4月20日の暴力動画拡散に端を発した延期は、コロナ禍もからんで5週連続となり、再開のめどは未定。さらなる延期の可能性もある。

ただ、県協会側に辞退勧告などの考えはなく、予備日の消化で継続する意向だ。

一方で、今後の過密日程は避けられない状況。対戦校からは「(延期は)そろそろ限界」と、困惑の声も上がり始めている。

今月下旬開幕の高校総体(インターハイ)熊本県予選を控える各校は、秀岳館の暴力問題の余波もあって、貴重な実戦の機会が失われている。

また、日本協会(JFA)の2人が今月12日に同校を訪れて、異例となる3度目の聞き取りを行っていたことも判明した。騒動発覚から約1カ月、いまだ収束にはほど遠い。

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