セレッソ大阪は4日、ルヴァン杯ベスト8進出を懸けたプレーオフステージで、湘南ベルマーレと第1戦を本拠ヨドコウで戦う。

試合当日は、5月1日に38歳で亡くなった元選手でクラブOBの宮本卓也さんへの献花を受け付ける。06、07年に主にボランチで活躍し、引退後はC大阪の下部組織でもコーチを務めた。

小菊昭雄監督(46)は、自身がコーチ時代に宮本さんを指導した。

「私も指導者として経験が少なかった時、ミヤ(宮本さん)から自己犠牲のプレーの大切さを教わった。それを今の選手に伝えていきたい。本当に素晴らしい選手だった」

2日はヤンマースタジアム長居で、宮本さんの「お別れの会」が開かれた。小菊監督は大阪市舞洲グラウンドでの練習の指揮を終えると、1人で会場に駆けつけて別れを惜しんだ。

湘南とは5月29日のJ1リーグで対戦し、2-0と快勝したばかり。公式戦は現在4連勝中で絶好調のC大阪だが、短期間での再戦に油断はない。

教え子の訃報を聞いた時、涙を流した小菊監督は「ミヤのためにもぜひ、勝ちたい」と必勝を誓う。17年に初優勝し、昨年は準優勝に終わったルヴァン杯。今年は宮本さんのためにも、優勝カップを掲げたい。