右アキレス腱(けん)断裂で長期離脱中のガンバ大阪の元日本代表FW宇佐美貴史(30)が5日、大阪・吹田市の万博グラウンドで右足でボールを蹴るなど、順調な回復ぶりを見せた。

この日はチームの公開練習日で、報道陣やファンクラブ会員約50人が見学していた。

宇佐美は3月6日のJ1リーグ、川崎フロンターレ戦(パナスタ)で右アキレス腱(けん)を断裂し、翌7日に手術を受けた。全治は発表されていないが、同箇所の断裂は通常、復帰まで5~7カ月以上の時間を要する場合が多い。4月までは室内で、5月以降に屋外でリハビリができるようになったという。

この日、ピッチ上の歩行練習から始まり、軽いジョギングや、砂場での歩行練習を行った。合間には右足でボールを軽く蹴るなど、長髪姿の宇佐美が笑顔を見せる場面もあった。

本人の取材対応はなかったものの、片野坂知宏監督(51)は「すぐによくなるわけではない。焦らずに、100%の状態でできるようになった時に、その思いをぶつけてほしい」とコメントした。

18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会日本代表の宇佐美は、J1通算205試合64得点の実績を持つストライカー。今季は初めて副主将に就任し、チームの中心として臨んだが、開幕3試合目で大けがに見舞われていた。