清水ユースは6-0でホンダFC・U-18に快勝し、10年連続となる全国大会出場を決めた。MF安藤阿雄衣(あおい、3年)が3得点1アシストで勝利に貢献。今季から指揮を執る沢登正朗監督(52)は、就任後初の全国切符獲得となった。県勢は既に出場権を獲得している磐田U-18と清水ユースが全国大会(7月24日開幕、群馬)に臨む。

清水ユースが実力差を見せつけた。前半6分、MF安藤が左足で先制点。ゴールラッシュの口火を切った。同11分にも左足で追加点を奪うと、得意のドリブルからクロスを上げ、チーム3点目を演出。30分には右足ミドルを突き刺し、ハットトリックを達成した。前半の全4得点に絡んだヒーローは、ハーフタイムでお役御免の交代。「最初からガンガンいくつもりだった」と、圧巻のプレーでチームの勝利に貢献した。

指揮官の采配も的中した。沢登監督は右サイドハーフを本職としている安藤を、この日は左サイドハーフで起用。MF加藤大也(2年)をFWに抜てきした。公式戦初先発となった加藤は2得点をマーク。期待にこたえる活躍を見せ「自分のアピールにもつながった」と声を弾ませた。

「東海第1代表」を懸けた5日の磐田U-18戦は0-1。宿敵との敗戦を糧にした。沢登監督は「先週の悔しさをつなげて今日はよく戦ってくれた。全国に連れて行くというミッションを達成できたことはよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。チームの新たな目標は2018年以来の全国制覇。安藤は「優勝しか考えていない」と力強く宣言した。【神谷亮磨】