ヴィッセル神戸が、最下位の泥沼にはまった。約3週間ぶりのリーグ再開でも流れは変わらず。1-0から3連続失点で柏に逆転負け。ロティーナ監督は「前半から準備したプランがうまくいかなかった」と悔やんだ。前節まで神戸の上にいた14~17位の4クラブが、すべて勝利。同じ自動降格圏である17位湘南との勝ち点でさえも「5」までに広がった。

立ち上がりは上々だった。前半28分にFWイニエスタ、DF酒井とつなぎ、今季途中加入のMF橋本が左足で移籍後初ゴール。だが同38分に同点とされ、同41分にはDF菊池がPKを献上して逆転された。後半20分には再び失点。2点ビハインドの同21分にFW大迫を投入も、不発だった。指揮官は「先制したが、ボールを持てなかったり守備で苦しめられた。後半、そこがよくなったが、ゴールを決めきれなかった」。

リーグ折り返しの17試合を終えて、わずか勝ち点11。18チームで争う場合、残留するための目安は34試合で勝ち点34。1試合で勝ち点1が求められるため、神戸が残留するには快進撃が必要。監督は「改善していくしかない。負けることは痛いが、成長していくしかない」と前を向いた。