初のナイター開催でも1点は遠かった。福島ユナイテッドFCがホームでFC岐阜に0-1で惜敗。前半に先制されたが、後半は息を吹き返し、数多くの決定機をつくったが、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。これでリーグ戦の勝利なしは5月29日ホーム・テゲバジャーロ宮崎戦から数えて「4」。上位に食らいつくためにも敗戦を糧に修正をはかっていく。

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照明の光が照らす夕暮れのピッチ。スタンドのサポーターは太鼓の音に合わせて拍手を送り、最後まで応援を続けたが、福島イレブンはその期待に応えられなかった。前半に放ったシュート「2」に対し、後半は「7」。相手陣内でプレーする時間は長かったが、ホームでは4試合連続無得点に終わった。服部年宏監督(48)は「後半は攻撃でいくつかチャンスは作れたのですが、最終的には決定力不足」と嘆いた。

前半33分、相手の左CK。ショートコーナーでゴール中央に供給されたボールを押し込まれて失点。「自分たちのミスでセットプレーを与えてやられてしまう形でもったいない。防げた失点だった」。1点を追う後半からピッチに入ったMF上畑佑平士(23)は「積極的に仕掛けたり、裏のパスや裏に走るプレーが前半は少ないと思った」と振り返り、途中出場ながらシュート2本を放ちゴールを狙ったが、精度を欠いた。

岐阜に敗れ、順位は暫定7位。J2自動昇格圏の2位いわきとの勝ち点差は「7」に開いた。次節26日の八戸との「東北ダービー」は、MF諸岡裕人(25)が警告による累積で次節は出場停止。「次節はモロくん(諸岡)がいないから、ふがいない試合だったということは絶対に思われたくない、言われたくない。何としても良い試合をして勝ち点3を取りたい」と上畑。7月は富山、松本、鹿児島といった上位との対戦が控える。6月を勝利で締めくくり、7月へと向かう。【相沢孔志】