鹿島アントラーズのブラジル人FWエヴェラウド(30)が、18得点を挙げた20年への回帰を誓った。

エースFW上田綺世がベルギーへ移籍。上田不在の2日の柏レイソル戦では、FW鈴木優磨が得たPKを、エヴェラウドが蹴り、それが決勝点となった。昨年6月の札幌戦以来となるリーグでの得点に「久しぶりの得点で、非常に重要な得点になった。多くの得点のスタートになれば」と振り返った。PKを譲ってくれた鈴木にはお礼を言ったという。

上田の移籍の事実もしっかり受け止める。「彼がいなくなって大崩れするならこのクラブが弱いことになる。今回の試合で我々が強いグループだと示すことができた。僕は彼のプレースタイルは好きだし、成功することを願っている。ただ、今はいない。今いる選手でやらないと考えている」と冷静だ。

20年に18得点を挙げ、当時柏に在籍していたFWオルンガに続く得点ランク2位になった。Jリーグのベストイレブンにも選出されたが、昨季はコンディション不良もありわずか1得点にとどまった。再起を期した今季も、負傷で出遅れた。だが、上田がいない今、自身のFWとしての責任も分かっている。「18得点6アシストの(20年の)エヴェラウドに戻すこと。それが自分のプレースタイル。去年は複雑な状況でチームに貢献できなかった。自信を取り戻す作業をやって貢献できれば」と20年を再現する覚悟だ。