2戦連続の3発快勝劇だ! J2ベガルタ仙台がホームでヴァンフォーレ甲府に3-0で勝利。今季5度目の2連勝を決めた。試合後、原崎政人監督(47)は「ホームでなかなか勝てていなかった中で勝ち点3を意識していこうと選手とも話していて、3-0という結果を出せたことについては、良いゲームができたと思います」と納得の表情で振り返った。

鮮やかな放物線を描いたボールは、ゴール左上に突き刺さった。0-0で迎えた前半25分。FW中島元彦(23)がペナルティーエリア後方でフリーキックを獲得。自らの右足で直接沈め、膠着(こうちゃく)状態を破る先制点をたぐり寄せた。「イメージ通りのキック過ぎて自分でもびっくりしています。先制点が大事になってくる中で、良い(試合の)入りができたと思います」と自画自賛の一撃だった。同38分にはFW中山仁斗(30)が追加点のゴール。後半34分にはMF名倉巧(24)がダメ押し弾。2戦連続3得点で、対甲府のシーズンダブル(年間2勝)を決定づけた。

守っては無得点に抑え、5月8日長崎戦(2-0)以来の完封勝ち。攻守ともに歯車ががっちりとかみ合った。指揮官は「前半の入りから自分たちの立ち位置を含めて、ボールを動かしていく姿勢を出してくれていましたし、最終的に失点も0に抑えてくれたことは評価できる試合になった」と今後に向けても、手応えの残る一戦となった。

前節2日町田戦で5戦ぶりの勝利をつかみ、2戦連続で勝ち点「3」を手にした。今季はここまで14勝6敗5分け。勝ち点「47」で3位をキープする。次節は10日、アウェーの地で琉球と対戦する。2戦連続ゴールとなった中島は「首位(横浜FC)にプレッシャーをかけられるように、7月は試合も多いので勝ち点を重ねていきたい」と言葉に力を込めた。J1昇格へ-。夏場に入り再びチームに上昇ムードが漂い始めた。【佐藤究】