鹿島アントラーズはヴィッセル神戸と1-1の引き分けに終わった。

鹿島に在籍経験がある神戸FW大迫勇也に先制点を奪われ、さらに大迫をファウルで止めた鹿島DFキム・ミンテが後半15分に2枚目の警告で退場に。10人での戦いを余儀なくされた。

しかし、10人でもあきらめなかった。後半42分、FW鈴木優磨がゴール前でロングボールを頭で落としたボールを、MF和泉竜司が右足を振り抜き同点に追い付いた。劣勢の中でも勝ち点1を積み上げた。和泉は毎試合、攻守でのハードワークで献身的なプレーが光っており、今回も苦しい時間にもかかわらず、ゴール前に走り込んだことでゴールにつなげた。

和泉は「人数が少なくなった中でも、得点できる場所にいるようにと意識していた。自分だけの力ではない。僕もそうですけど、みんなが諦めずに追いつこう、逆転しようという気持ちが得点につながった」と振り返った。

カシマスタジアムでの神戸戦は、12年9月1日に勝利して以来、5敗3分け(13年は神戸はJ2)と勝利から遠ざかっており、今年もまた、勝利できずに終わってしまった。天皇杯の準々決勝で、再び神戸と対戦する。和泉は「また、戦えるチャンスがある。今日の借りを返す試合がある。チームとしてプラスにとらえて。ただ、天皇杯は先の話。まずはしっかり、目の前の試合を戦って、チームとしても個人としてもレベルアップできるよう、頑張っていきたい」とリベンジを誓っていた。