アルビレックス新潟が2連勝で首位をキープした。ツエーゲン金沢に3-0で快勝。前半29分、MF高宇洋(24)の今季初得点で先制すると、後半はFW鈴木孝司(32)が2得点。3分にPK、37分に中央から決め、2戦連続でゴールを奪った。今季、先制した試合は15戦負けなし(14勝1分け)。アウェー戦3連勝で勢いに乗り、次節23日はホームにファジアーノ岡山を迎える。

左のゴールポストに当たったボールが吸い込まれるようにゴールマウス内に転がった。前半29分、高の1本が金沢の守備を破った。ペナルティーエリア右の深くまで攻め込んだMF松田詠太郎(21)が折り返しのクロス。高は相手がクリアしたこぼれ球を中央で拾うと、迷わず右足を振り抜いた。

「試合をこなすたびにゴールが近づいている。次は取る」。高は金沢戦を前にゴール宣言をしていた。前節山口戦でもチームの2点目をアシストするなど得点に絡んでいる感覚はある。「自分のところに転がってくる」とこぼれ球から今季初得点。有言実行の一撃だった。

後半はベテランの鈴木がみせた。3分、松田が倒されて得たPKを決めて今季5得点目。37分にはFW小見洋太(19)のクロスから冷静に決めた。2試合連続2得点で勝利を決定づけた。

連勝は21節大分戦(6月11日)、22節秋田戦(同19日)以来。今季、リーグ戦序盤で苦手にしていたアウェー戦だったが、24節群馬戦(7月2日)から敵地3連勝だ。首位の座を固め、次節は7月最後のホーム戦で4位岡山を迎え撃つ。

◆松橋監督「多くのファンが足を運んでくれ、そこで勝利を届けることができてうれしい。90分を通して考えれば攻守でデザインできた。出た課題がこの勝利で隠されてしまわないよう、しっかり目を向けたい」