J2アルビレックス新潟は6日のホーム徳島戦に向け、オフが明けた2日から聖籠町で練習を再開させている。

前節(7月30日)は気温、湿度ともに高かった敵地で長崎と2-2で引き分け、勝ち点1を持ち帰った。不動の右サイドバックとし、今季ここまで28試合に出場する藤原奏哉(26)はその試合、前半に1ゴール。さらに後半6分の勝ち越し点に関わるなど守備だけでなく攻撃面でも存在感を示した。次節でもピッチを縦横無尽に走り回り、完封&得点での勝利に貢献するつもりだ。

   ◇   ◇   ◇

底知れない体力で上下動を繰り返す藤原が勝利のキーマンだ。練習再開の2日、松橋力蔵監督(53)はコート3分の2を使い、ゴール4つとボール2つを使ったミニゲームを実行。心拍数を上げる激しいメニューに選手たちは手を膝にやるが、藤原は最後まで笑顔で走りきった。「暑さもありきつかったけど、いい練習ができた」と汗を拭った。

前節の長崎戦は0-1の前半ロスタイムに今季2得点目となる同点弾を決めた。中央から右サイドに張ったMF松田にパスを散らし、ペナルティーエリア(PA)内でリターンを受けて右足を振り抜いた。1-1の後半6分にはMF高木、松田との好連係からFW鈴木の勝ち越し点を導いた。「2点ともチームとしてやりたい形が出せた」と振り返った。

そして反省は次に生かす。2-1の後半14分、PA内で相手の足を引っかけPKを献上。同点を許した。「コジ(GK小島)も相手との間合いを詰めていたので、もっと冷静に判断すれば良かった」。悔しさは残ったがヒントも得た。「相手のPA内でパスを選択せずにドリブルをつっかければ、同じようなことが発生する可能性はある。積極的に仕掛けたい」。

新潟は秋田戦(6月19日、3-0)を最後にホームで2連敗中。「サポーターは勝利を待っている。カウンターに気をつけながら、チームのクオリティーの高さを示してゴールに迫りたい」と勝ち点3奪取を誓った。【小林忠】