J1清水エスパルスDF山原怜音(れおん、23)が3試合ぶりの勝利を「アシスト」する。7日のアウェーFC東京戦に備え、4日は静岡市内で調整した。次戦も左サイドバックの先発が濃厚。最下位脱出のため、勝利だけが求められる一戦に向け「残留に向けて必要なのは勝ち点3」と語気を強めた。

新人離れした活躍が光っている。前節鳥栖戦では、クロスから後半の2得点をお膳立て。プロ1年目ながら、今季はJ1で3位タイとなる5アシストを決めている。チームではただ1人、リーグ戦全23試合に出場。不動のサイドバックとして欠かせない存在になりつつある。ゼ・リカルド監督(51)が目指す戦術の理解度も高まっているという。「自分の特徴は攻撃(参加)。最近はより(相手)ゴールに近いポジションでプレーできるようになってきた」と手応えを示した。

次戦はアウェーだが、声出し応援の運営検証試合になっている。山原は「エスパルスの一体感のある応援に憧れていたし、すごく楽しみ。サポーターと一体になって戦いたい」。声援も力に変えて、勝利のためにサイドを駆け上がる。【神谷亮磨】