柏が劇的に今季初の4連勝を飾り、2位に浮上した。同点で迎えた後半ロスタイム8分。途中出場のFW武藤雄樹(33)が、GKの股を抜く決勝弾を決めた。真夏のアウェーで京都に2-1で逆転勝ちした。鹿島は0-2で広島に敗れ、5戦未勝利で4位転落。C大阪は3-0で神戸に勝ち、ACL出場圏内の3位に浮上した。

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後半ロスタイムは表示の5分が過ぎ、8分になろうとしていた。ペナルティーエリア内の右寄り。武藤がDFのギャップで、椎橋からのスルーパスを受けた。相手GKの股を抜く狙いすましたシュートが、ゴールへ吸い込まれる。今季4点目は、値千金の決勝弾。柏が劇的に今季初の4連勝を飾った。後半32分からピッチに入った武藤は「ラスト10分ちょっとが与えられた時間。ワンチャンスにかけていました。仕事ができた」と満足そうに話した。

連勝の始まりは1-0勝利の7月10日鳥栖戦から。この試合も武藤が決勝弾を決めた。真夏の4連勝は全て1点差。諦めない姿勢が優勝争いにつながった。武藤は「勝利とともに自信をつけている。(チーム内で)もっと上を目指そうとなっています」。一方のネルシーニョ監督は2位も「今日の試合は終わった。私は次に向けて準備をするだけだ」とサラリ。絶好調の柏。首位横浜の尻が見えた。