J1アビスパ福岡の天皇杯準々決勝ヴァンフォーレ甲府戦(7日、ベススタ)へ向けたオンライン取材が4日行われ、MF平塚悠知(26)、長谷部茂利監督(51)らが対応した。

福岡が「紳士協定」を破ってゴールを決めたことで、名古屋グランパスに故意に勝ち越し点を献上するなど、トラブルが重なった一戦から一夜明け。同試合の反省も踏まえ、今後への改善点や課題に触れた。

平塚は、名古屋戦については「入りでトラブルがあったが切り替えてやれたと思うが、試合をひっくり返すだけの力がまだなかった」と反省。次回、対戦する甲府については「堅いチームで失点しない印象」とし、ポイントには「小さいとこの球際だったり、気持ちの部分。最後の決めきるところや、守りきるとこの精度が大事になってくる」と分析した。

また、「紳士協定」破りとされたプレーについても言及。福岡がスローインで名古屋にボールを戻す場面で、FWルキアンがカットしてゴール前にパスを出し、それをMFクルークスがゴールしたシーンだ。

平塚は「サッカーをしている以上は、子どもだったり、いろんな方が見ている中で、フェアプレーではないことは良くない」と話す。ただ、一連の騒動について「選手は納得していると思います」と振り返った。

長谷部監督はこの日、選手に対して「カップ戦以外勝ちがないとこで、これ以上悪くならない」と話しかけたという。

コロナ禍での集団感染、飲酒運転による選手の契約解除、リーグ戦の残留争い…。逆風がやまぬ中、クラブ力が試される。