広島が前身東洋工業時代以来、53大会ぶりの優勝へ前進した。J発足後は5度の準優勝というシルバーコレクター。森保監督時代に3度のリーグ優勝を誇る名門だが、天皇杯は日本一から遠ざかっていた。

後半41分、MF柏がゴール左から右足を振り抜いて同点ゴールを決めた。前半に先制点を奪われ、苦しい時間帯が続いていた。

さらに後半終了間際、相手ボールを奪い、右クロスをMF川村が頭で決勝ゴールを奪った。劇的な逆転勝利となった。

この対戦は今季、広島がリーグ戦でダブルを達成。前回8月27日に同じヨドコウで3-0で制し、スキッベ監督は「Jリーグの中でもおもしろい試合になった。前半はC大阪が多くチャンスを作り、我々は自陣でのプレー時間が長かった。後半は盛り返して、自分たちのサッカーできた。最終的に3-0の勝利に値する試合になった」と胸を張っていた。

就任1年目のドイツ人監督に率いられ、広島は8月以降の公式戦は8戦全勝になった。リーグ戦では5連勝中で、ルヴァン杯もすでに4強入り。3冠獲得の夢が大きくふくらむ、最高の勝利となった。