J1清水エスパルスFWカルリーニョス・ジュニオ(28)が名誉挽回の1発を狙う。10日のホーム湘南ベルマーレ戦(アイスタ、午後6時)に備え、9日は静岡市内で最終調整。

次戦も先発が濃厚なブラジル人助っ人は、人一倍燃えている。前節広島戦では、0-0で迎えた後半にGKとの1対1を外した。決定機を逃し、チームもその後2失点。0-2で敗れ、「自分のミスで負けてしまった。次はチャンスをものにしたい」と、気持ちを切り替えた。

今季はここまで16試合出場で2得点。「いろいろなことがあった」と振り返ったリーグ序盤は、苦しんだ。来日前の2月に最愛の母が他界。状態が上がらず、開幕から8試合連続でベンチ外だった。それでも、今夏以降は復調。8月7日の東京戦で今季初得点を奪うと、1週間後のG大阪戦では1得点1アシスト。同27日の京都戦でもMF乾貴士(34)の決勝点を演出するなど、V字回復したチームの中心選手として引っ張ってきた。

暫定14位の湘南とは勝ち点2差。清水は11位だが、敗れれば順位は入れ替わる。カルリーニョスは「簡単な試合ではない。大事なのは気持ちで負けないこと」。本調子を取り戻した背番号「10」が、2試合ぶり勝利のために全てを出し尽くす。【神谷亮磨】

◆湘南戦では「SDGsDAY&静岡市高校コラボデー」が実施される。来場者の先着1万人には、今季のファーストユニホーム柄がベースになっているオリジナルシャツをプレゼント。試合会場では、有料で背番号とネームをプリントできるアップグレード企画も実施する。静岡市内の高校生が企画したパフォーマンスショーや、学生のアイデアから生まれたコラボグッズなども販売される。

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