リーグ2連勝で4位に浮上したセレッソ大阪の小菊昭雄監督(47)は、「感動的な試合ができた」と選手を褒めた。

前半24分、自陣からのリスタート。MF為田が長い距離をドリブルで駆け上がり、右足アウトでゴール前へ。これをFW加藤陸次樹(むつき、25)が右足ダイレクトで決め先制した。

守備陣もアウェーで浦和を完封。全員でつかんだ勝利だった。

会見で同監督は「守備の(イメージ)共有と、奪ってからの攻撃。ゲームコントロールを最重要視して臨んだ。素晴らしい選手たちがチームの勝利のために走り、最後まで戦う。私も心を打たれましたし、感動的なゲームができたと思う。すぐにリーグ戦がありますし、強敵浦和との2連戦(ルヴァン杯準決勝=21、25日)もあるので、喜びをかみしめて、次に向かっていきたい」と語った。

特に加藤の得点は、練習から徹底してきたことだったという。

「最後のフィニッシュの決定力、シュートも素晴らしかったが、ファウルで止まった後にだれ1人集中力を切らすことなく、早いリスタートからのカウンター。相手のスキを見逃さないということは、キャンプから言い続けてきたこと。選手が意識高く練習に取り組んでくれているので、日々の積み重ねが、あのゴールにつながった。こういった成功体験が、彼らの成長スピードを上げてくれる」

1試合消化の多い3位サンフレッチェ広島とは、勝ち点3差の4位。

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権の3位以内を、再び射程圏とした。