女性で初めて日本サッカー殿堂入りした綾部美知枝さん(73)が22日、静岡市役所を訪れ、田辺信宏市長(61)を表敬訪問した。小学校教員時代にサッカークラブ「清水FC」で監督を務め、多くの名選手を育成した女性指導者の草分け的存在。この日は、10日に東京都内で行われた殿堂入り式典の様子を報告し、「人に恵まれ、この街に育ててもらったことでこの結果を得られたと思う」と感謝の言葉を述べた。

過去には日本サッカー協会理事や静岡市のサッカーのまち推進室室長などを歴任。2002年日韓W杯の招致活動にも尽力した。「サッカーを通じて、いろいろな経験をすることができた。これからもパスをつなぎ、伝え続けていきたい」。同席した県サッカー協会の遠藤文朗(ふみお)専務理事も教え子の1人。「綾部さんの意志を継いで、静岡サッカーの発展に貢献していきたい」と決意を込めた。