J1残留争いの真っただ中にいるヴィッセル神戸は25日、本拠地ノエビアスタジアム神戸で練習を一般公開した。同会場での練習公開は19年12月以来。

午前9時半、2585人のサポーターの前で吉田孝行監督(45)が「残り5試合、1試合1試合で順位が変わる難しい状況。一丸で乗り越えていきたい」などとあいさつし、練習がスタートした。

15分×2本の紅白戦では、主力組に入ったMF飯野七聖(25)が開始数分、いきなり右脚を負傷。担架で運ばれるアクシデントに見舞われた。

けがの影響で今回、日本代表に選出されていないFW大迫勇也(32)は、紅白戦で軽快にプレー。1カ月ぶりの復帰戦となった18日のガンバ大阪戦で逆転勝利に導く2発を決め、その後もコンディションは良さようだ。

神戸は現在中断中のリーグ戦で2連勝し、残留圏13位に浮上したばかり。残り5試合で、次節は10月1日のアウェーのアビスパ福岡戦になる。

取材に対応した吉田監督は「公開練習だったので、シンプルに紅白戦の方が(ファンには)いいと思った」とサービス精神を示し、運命の残り5試合へ「(残留争いに)いけそうと思えば、落とし穴にはまる。気を抜いてはだめ」と話していた。