藤枝順心と常葉大橘が初登場し、順当に東海大会(来月6日開幕、三重県)出場2枠をつかんだ。今大会10連覇中の藤枝順心は、1-0で磐田東に辛勝。常葉大橘は4-1で東海大静岡翔洋に逆転勝ちした。両チームは23日の決勝(藤枝総合運動公園サッカー場)で対する。【山口昌久】

藤枝順心が、主力を欠く苦境を乗り切った。U-17女子ワールドカップ(W杯)の日本代表FW3人がインドへ遠征中。それでも磐田東戦の主導権を握り、シュートを連発した。前半終了直前の40分、右サイドからのクロスに、左サイドを駆け上がったDF中井佑姫奈(ゆきな、3年)が頭で合わせ、先制ゴール。前半のチームのシュート8本中、ネットを揺らしたのは1本だけだった。

「ゴールはタイミング良く決まって、うれしいですけど、ギリギリの試合でした」と中井。後半のチームのシュート4本も空砲。相手のシュートを後半の1本だけに抑え、堅守で辛勝した。中村翔(かける)監督(33)は「夏以降、選手が成長し、レギュラー争いが激しい。選手が欠けても、総合力で勝負できる」と手応えを得ていた。