J1清水エスパルスMF白崎凌兵(29)が来季のJ1残留へ不退転の決意を示した。22日のジュビロ磐田との「静岡ダービー」に備え、20日は静岡市内で調整した。チームは現在、来季J2自動降格圏の17位。勝ち点4差の磐田も最下位に沈む。清水は勝てば13位に上がるが、敗れれば自力残留がなくなる。文字通り、クラブの命運を懸けた試合だ。「こういう状況をつくったのも自分たち。誰も助けてくれない。全ての責任を背負ってピッチに立ちたい」と語気を強めた。

2015年のJ1では、クラブ史上初のJ2降格決定を経験。当時の悔しさを知っている数少ない選手の1人だ。鹿島や鳥栖でもプレーし、今季4シーズンぶりに古巣復帰を果たした。求められているプレーは自身の経験を還元し、苦しんでいるチームを救うこと。静岡ダービーの重みも理解している。「大きなものが懸かった試合。勝つことしか考えていない」と勝利だけを見据えた。