J2自動降格圏の17位ガンバ大阪は29日、最下位ジュビロ磐田と残留を争う直接対決の大一番に臨む。

残り2試合となった今季、本拠地パナスタでは最後の試合になる。4カ月ぶりのホーム戦勝利を飾れば、一気に残留圏内に浮上できる可能性もある。

25日、大阪・吹田市の万博グラウンドで行われた練習を一般公開し、取材に応じた松田浩監督(62)は「目の前の試合にすべてを懸ける。勝ち点3を取ることが目的。試合中に潮目が変わることはある。そこで的確にプレーすることが大事」と説明した。

G大阪は8日の首位横浜Fマリノス戦に2-0の勝利を挙げ、前向きに中断期間に入れた。指揮官は「積み上げるよりは、整理すること」とし、約束事などの確認に費やした。

今節で降格が決まる可能性がある磐田だが、最近4試合は1勝3分けで負けがない。松田監督は「背水の陣の状況になると、思わぬ力が出ることがある」と警戒する。G大阪も同じで、実際に前節横浜戦で底力を発揮できた。今回も負ければ残留が極めて厳しくなる可能性もあり、瀬戸際の状況は変わっていない。

さらに42歳の大ベテラン、磐田MF遠藤がパナスタでプレーすれば、20年10月にG大阪から移籍(期限付きを経て今季から完全移籍)後初めて。かつての大黒柱を敵に回す難解な試合になるが、G大阪は本拠8試合ぶりの勝利だけを目指す。