W杯カタール大会日本代表の名古屋MF相馬勇紀(25)が、劇的決勝ゴールを決めた。0-0の後半ロスタイム7分、相手GKがはじいたボールを右足で蹴り込んだ。「相手が1人退場していたこともあってゴール前でしぶとく狙っていたことがつながりました」。

得意のスピードで生んだ数的有利だった。同22分、ゴール前に抜け出した。相手GKはペナルティーエリア外でのハンドで止めて一発退場となった。相馬は「相手の背後にランニングすることは自分も守備をしていて嫌。そういうプレーができて良かった」とした。

代表選出後、初めての試合で結果を出した。「注目されている、と思った。見られたら頑張れるタイプ。ポジティブに考えてました」。Jリーグ所属のアタッカーが、カタールで視線を力にする。【波部俊之介】