「FKはPKと同じ感覚」。「FKは、ちょっとしたおまけ」名手らしい言葉で、代名詞を表現した。今季限りで26年のプロ生活に幕を閉じるJ2横浜FCの元日本代表MF中村俊輔(44)が10日、神奈川・横浜市内で引退会見を開いた。幾度も、ファンを沸かせてきたFKのこだわりを問われると「PKと同じ感覚、蹴ったら入る、そういう状況をチームにも見せて信頼してもらう。それは、こだわりかもしれないですね」と、しみじみ語った。

「FKって、それだけと思われるのは嫌だった。FKを意識するのは、プロに入ってから。それまでは、ゲームを支配する力、ドリブル、パス、プレーで魅せたいと思っていた。FKは、ちょっとしたおまけでやっていただけ。ただ、その中でキック、フリーキックが残ったのは、自分でも不思議な感じ。やっていて良かった」と笑った。