藤枝MYFCが来季のJ2昇格をほぼ手中に収めた。ホーム最終戦は3-1で福島ユナイテッドFCに快勝。J2自動昇格圏の2位を死守した。3位鹿児島ユナイテッドFC、4位松本山雅FCとの勝ち点差は3だが、得失点差で2クラブに大差をつけているため、今季最終戦(20日)のアウェーAC長野パルセイロ戦で敗れて勝ち点で並んでも、優位な状況となった。試合後のセレモニーで須藤大輔監督(45)は来季続投が決まったことを明かし「最後もしっかり勝って新たなステージに進みたい」と力を込めた。

藤枝“らしさ”が全開だった。前半32分にMF横山暁之(25)が先制点。複数人が連動して崩す得意な形で先手を取った。得点後は「ゆりかごダンス」を披露。FW大石治寿(33)の第1子誕生をチームメートとともに祝った。同35分にはショートカウンターから追加点。今季2度目のマルチ弾で勝利に貢献し「練習でやってきたことが出せた」と白い歯を見せた。

長野との次戦は引き分け以上でJ2昇格が決まる。MF鈴木惇(33)は「まだまだ改善できるところはある。あと1試合。最後まで自分たちのサッカーをしたい」と言った。クラブの悲願達成は勝って決めるつもりだ。【神谷亮磨】