WEリーグ新潟レディースの左DF北川ひかる(25)がピンポイントクロスでゴールを演出し、悪い流れを断ち切る。開幕4連敗中のチームは3日、初勝利を懸けてアウェーで千葉と対戦する。1日は聖籠町で練習。攻撃の起点となる超攻撃的サイドバックは「ひとつ勝てば流れが変わると信じている。やるしかない」と言い切る。

前節のノジマ相模原戦(11月26日、2-3)で北川は0-2の前半34分に推進力を生かしたドリブルでファウルを誘発し、チーム1点目につながるFKを獲得。2-2で折り返した後半も高精度クロスで何度も決定機を作りだした。ただ、同22分に左足を痛めてピッチを退くと、5分後に決勝点を献上し、競り負けた。「2戦連続で負傷交代しているので、最後まで出て、勝利に貢献したい」と悔しさをぶつけるつもりだ。

10位新潟と9位千葉は勝ち点3差。勝てば勝ち点で並び、得失点差で順位をひっくり返すことができる。「自分がどれだけ走って強気に仕かけられるか。左(サイド)を圧倒したい」。連敗脱出。そして巻き返しに向け、北川が左足を振り抜く。【小林忠】