新潟レディース(L)は千葉と1-1で引き分け、敵地で勝ち点1をつかんだ。今季初勝利は逃したが、開幕からの連敗は4で止まった。後半26分、MF滝川結女(23)が、左サイドをオーバーラップしたDF北川ひかる(25)のクロスを頭で合わせて先制。だが、同38分にゴール前の混戦で押し込まれ、同点に追いつかれた。次節10日はホーム(新潟市陸上競技場)で初勝利を懸けて大宮と対戦する。

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新潟Lは開幕5戦目で初めて先制点を奪い、優位に試合を進めたが、今季初勝利はお預けとなった。後半26分、北川の左クロスに滝川が逆サイドからダイビングヘッドで合わせ、1-0とした。だが同38分に追いつかれ、白星がするりと逃げた。苦戦が続くが、村松大介監督(45)は「狙い通りのサッカーが出来る時間帯もあった。選手たちはよくやった」と敵地での勝ち点1獲得を前向きにとらえた。

攻撃では両サイドに出来たスペースを使い、効果的にゴールに迫った。「どれだけ走って強気に仕かけられるか。左(サイド)を圧倒したい」と話していた北川は何度も攻撃参加を繰り返して好クロスを配球。後半12分には右足ミドルでゴールを狙うなど攻撃をリードした。村松監督は「後半はアグレッシブにボックス内まで入り込めていた」と言った。得点シーンでは滝川とFW道上彩花(28)FW石淵萌実(26)の3人が北川のクロスに走り込んでいた。

開幕戦から失点が続く守備陣も体を張って対応した。それでも1点リードの終盤、前線からのプレスが甘くなり、ズルズルと最終ラインを下げられるとクロスから身長差のミスマッチを突かれ、最後の最後にこぼれ球を押し込まれた。村松監督は「相手に安易にボールを上げさせないためにも前線にフレッシュな選手を投入すれば良かった」と反省した。初勝利が懸かる10日の次節、ホームでの大宮戦に向け、村松監督は「次で勝ち点3を取れるように準備していきたい」と話した。