元日本代表でJFL鈴鹿ポイントゲッターズのカズことFW三浦知良(55)が12日、オファーが届いたポルトガル2部オリベイレンセへの移籍について、改めて前向きな姿勢を示した。

現地視察を終え、10日に帰国したカズは「サッカー熱はすごい。そういう国で生活しながら、プレーできる機会は今後ないと思う」と言い切った。

移籍先の条件は、出場機会の有無が「一番大きい」というものの、絶対に譲れない要素ではないことも示唆した。

「行くだけの価値が、ポルトガルにはあるかもしれない。人間、サッカー人として成長できることもある。もう1回、自分が無心になってサッカーができるのであれば、行ってみたい。世界から日本がどういうふうに見えるかは、自分のためになる」。専属トレーナーらがポルトガルに同行できるか、なども決断理由の1つになるという。

今季所属した鈴鹿、移籍先の候補に挙がるJ3のYS横浜など、国内クラブとは近く交渉の可能性がある。この日から23日まで大阪府内で自主トレを行い、クリスマスまでにはプロ38年目を迎える来年の所属先を決める。【横田和幸】