元日本代表でJFL鈴鹿ポイントゲッターズのカズことFW三浦知良(55)が22日、大阪府内で行う自主トレ後に取材に応じた。

ポルトガル2部オリベイレンセからオファーを受け、移籍へ前向きな姿勢を示しているカズは、改めて「前向きには考えている。(先方の)強化部長に会って、熱心に誘ってくれた」と明言した。

当初はクリスマスが移籍の返答の期限としていたカズだが、来年1月にずれ込む可能性が高いという。

決してポルトガル移籍が後退したわけではなく、現状で体に違和感を覚える部分があるといい、新天地に渡って即、別メニュー調整になることを憂慮。あくまでも体調を回復させ、同時に医療側からの意見も聞き、最終的に判断したいという。

「車でいえばね、40年前のF1の車で、今のレースに出ているようなもの。メンテナンスが毎回(必要で)、ものすごい、いろんなチェックが入らないと、レースに出られない。普通の選手とは違うところ」

年内には他の国内クラブとの交渉もあるという。「何個かアポイントがある」とカズ。その中には、国内での移籍先の候補に挙がるJ3のYS横浜も入っているもようだ。

12日から開始した大阪での自主トレは、この日が11日目。23日に打ち上げて関東圏に戻る。

23年はプロ38年目、2月に56歳の誕生日を迎えるレジェンドは「フィジカルと精神面をしっかり(させて)。向こう(ポルトガル)のシーズンは5月最終週まであり、その約5カ月間いけるのか、しっかり考えないといけない」と、自身の責任の重さを強調していた。