全国高校サッカー選手権に出場する浜松開誠館が開幕前最後の実戦で快勝した。24日は御前崎市内で全国大会に出場する福井県代表の丸岡と練習試合(40分×4本)を行った。主力組が出場した1、2本目は4-0。攻守で相手を圧倒した。

チームの強みを存分に発揮した。1本目の10分、MF粟倉朱惟(しゅい、3年)が右足で先制点。同20分にはMF松本大樹(3年)が自ら獲得したPKを決めてリードを奪った。粟倉は「ゴール前の勝負にこだわる部分をしっかり出せた」。1本目の終了間際には混戦からFW坂上輝(あきら、3年)が右足で追加点。守備でも切り替えと球際での強さを見せつけ、無失点に抑えた。

チームは11日のプレミアリーグプレーオフで昌平(埼玉)に敗れて以降、練習試合でも2連敗。松本は「今日はいい部分がたくさん出た試合」と手応えを口にした。31日の大津(熊本)との初戦に向け、弾みをつける1勝。25日から行う3日間の短期合宿では「大津対策」に重きを置いて最終調整する。青嶋文明監督(54)も「いいイメージを持てたと思う。あとはしっかりと準備するだけ」。万全の状態で初戦を迎える。【神谷亮磨】