前年度優勝で同校初の連覇を狙う青森山田が、6度の優勝を誇る国見(長崎)にPK戦で勝利し、5大会連続の8強入りを決めた。国見は今大会2試合をPK戦で勝ち上がっており、勝負強い強豪を退けて、頂点にまた1歩近づいた。

前半からサイドを軸に攻め、背番号「10」のFW小湊絆(つな、3年)らのシュートでゴールに迫るも、国見の堅守に阻まれたが、0-0の同ロスタイム。右サイドのコーナーキックからDF三橋春希(3年)がヘディングで2試合連続となる先制ゴールを決めた。

だが、1点リードで突入した後半27分、FW利根悠理(3年)の同点ゴールで試合は振り出しに。以降もロングスローとサイド攻撃で勝ち越しを目指し、同ロスタイムは2度のセットプレーが訪れたが、同点でPK戦に突入した。

青森山田は後半終了間際、PK戦に備えて身長188センチのGK鈴木将永(2年)を投入。先攻の国見の2人目、4人目を鈴木が好セーブし、後攻の青森山田は4人連続成功で歓喜の瞬間が訪れた。勝利に導いた鈴木は「しっかり準備は、やることはやってきたので、あとは自信を持ってやるだけだった。結果が出てホッとしています」と安堵(あんど)した。

4日の準々決勝は、日大藤沢にPK戦で勝利した神村学園(鹿児島)と対戦する。

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