今夏のインターハイ後に正守護神となった佐野日大GK平岡倖輝(2年)が、超能力のような勘を働かせてチームをベスト8に導いた。

「人と目が合った時に、考えてることがなんとなくわかるんです。変な感じなんですけど」

1-1でPK戦に突入すると“超能力”を発揮。相手1人目、2人目とシュートこそ決められたものの、跳んだ方向はボールと同じ。そして3人目。「1本目、2本目と(方向が)当たってたので、3本目も当たるなと思って。目を見た時に」。ゴール左へのキックを見事に弾いて勝利を引き寄せた。

味方が5人全員PKを成功させて8強入りが決まると「うれしいです。自分はPKが得意なので『絶対に止める!』というのと、先輩のサッカー人生をまだここで終わらせたくないと思っていたので」と笑顔をみせた。

平岡はインターハイまでは控えGK。PK戦要員として起用されることが多かったという。定位置奪取については「クロスの対応だったり、ディフェンスのコーチングで一体感をもたせたり、キーパーの役目がしっかりできたからかもしれないです」「自分は2年生という立場。ちょっと3年生からの圧はあったんすけど(笑い)。『失点すんなよ』みたいな。でも『そんなの関係ねえ』みたいな感じで強く言ったり、守備をしっかりさせるようなコーチングができてたのかなと思います」と自己分析。準々決勝以降の試合でも自信を持ってゴールの前に立つことを誓っていた。

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