東山は悲願の初優勝にあと1歩、届かなかった。一時は同点に追い付いたが、終盤はクリアボールを拾われカウンターを浴び、突き放された。就任17年目の福重良一監督(51)は「負けたことは監督の責任。彼らは日本一を目指して全力で戦ってくれた。ねぎらいたい」。全国大会で初めて決勝に進み、新しい扉を開いたイレブンをたたえた。

C大阪入りするエースMF阪田は今大会1得点に終わった。後半29分の決定的なシュートはクロスバーにはね返された。同37分にベンチに退き「エースとして、自分の右足でチームを勝たせたかったけどできなかった。悔しい」と言葉をしぼり出した。間もなくプロ生活がスタートする。「大事な場面で代えられるのは本当に悔しい。この悔しい思いを持って、プロの世界で成長したい」と前を向いた。