全日本高校女子サッカー選手権で2大会ぶり6度目の優勝を飾った藤枝順心が11日、同校で優勝報告会を行った。中学生を含めた全校生徒約460人の盛大な拍手で迎えられた選手たちは制服姿でステージに登壇。中村翔監督(34)がチームを代表して成績を報告し、一般生徒らの応援に感謝した。

主将の三宅怜(3年)も「みなさんの声援が力になりました。メンバーだけじゃなく、順心全員で勝ち取った優勝です」と笑顔で大会を振り返った。今回の全国制覇で優勝回数は単独最多に躍り出た。文字通り「最強女王」となったことで周囲も盛り上がりを見せている。学校には藤枝市内の企業や同校同窓会、WEリーグのINAC神戸などから祝福の花束が届いた。指揮官は「日に日に増えている」と明かし、学校関係者も「今まで一番多いですね」と喜んだ。

今月中には県庁や藤枝市での表敬訪問が予定されている。さらに、主力選手にはラジオの出演オファーも届くなど、フィーバーぶりは収まりそうにない。中村監督は「日程の調整が大変です」とうれしい悲鳴を上げ、あらためて選手の奮闘をたたえた。

ただ、新たな挑戦に向けて既にスタートを切っている。優勝を決めた翌日の9日から再始動。28日の新人戦準決勝が新チームで初の公式戦となる。三宅主将は「1、2年生はもう動きだしています。これからも変わらない応援をよろしくお願いします」と呼び掛けた。【神谷亮磨】