「絶対的ストライカー」になる! 「J1昇格」を目指すJ2モンテディオ山形は4日、鹿児島・霧島キャンプ9日目に突入。紅白戦などで精力的に汗を流した。期限付き移籍から復帰したFW高橋潤哉(25)が、強い決意を胸に再出発する。「具体的な数字よりも(J2で)優勝するには、絶対的なストライカーがいる。自分がそんな存在になっていきたい」と意気込んだ。

武者修行を終えて一回りスケールアップした。21年はJ3沼津、昨季は同福島でプレー。チームの勝利を最優先に、技術を高める2年間を過ごした。「ゴールに向かっていく強さ、走力を生かして献身的にチームに貢献する部分を積み上げてきた。(そこは)自信を持っている」と胸を張った。

ユースからプロで大成するパイオニアになる。高校時代は山形ユースに在籍。駒大を経て、山形からプロとしてのキャリアをスタートさせた。だが、正式に加入した20年はリーグ戦6試合1得点と満足のいく結果ではなかった。「ユースからトップチームに上がって、活躍している選手があまり多くない。自分が絶対的な存在になることで(ユースの選手が)自分を目指してもらえる存在になりたい」。夢と希望を与える活躍を誓った。

シーズン本番までに万全な状態に仕上げ、ピーター・クラモフスキー監督(44)が掲げるサッカーに順応していく。「スピード感、強度のところは今までとは違う感覚を感じますが、うまく慣れていきながら、自分の良さを出していきたい」と言葉に力を込めた。【佐藤究】