ベルギー1部シントトロイデンから、セレッソ大阪に復帰した元日本代表MF香川真司(33)が5日、東京都内で会見した。再び背番号8に決まり、12年半ぶりのJリーグへの意気込みを語った。主な一問一答は次の通り。

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-このタイミングでJリーグに復帰した理由は

香川 やはり22年のW杯が終わり、そこまでは欧州でやると決めていて、その後は自分の中でどう感じるかを大事にしていた。そのタイミングで手術して、リハビリしながらこの先のことを考える時間があったので、このタイミングがベストだと思って決断した。

-C大阪小菊監督はクラブへスカウトしてくれた人物で、今度は監督と選手の立場になる

香川 小菊さんとは長い関係性を築いている。でも今、帰ってきて感じるのは選手と監督の関係(ということ)。それはどこのクラブでも、代表でも、その関係性は変わらない。選手と監督でそれ以上はない。自分自身も改めて頭に入れながら、週明けの合流に備えていきたい。

-背番号8に決定

香川 C大阪にとっても背番号8は非常に歴史のある、森島さん(社長)が背負われていて、僕自身も背負わせていただき、(再び)このタイミングで背負わせていただくのは光栄だし、その意義は大きく理解している。それを背負いながら戦える喜びに変えるだけ。日本代表でも背番号10をつけさせていただき、感じる重みはある。まずは自分らしく、その番号を大きなものにしていければいい。

-チームに何を還元したい

香川 今の自分の持っているものをピッチで発揮する。日々の練習で証明し続けるのは変わらないシンプルなこと。そこを僕は誰よりもやり続けないといけない。その中で経験であったり、自分が得たものの中で、コミュニケーションはとっていけるかなと思う。まず僕が18歳であろうが、今33歳だが、横一列、競争は競争なので、そういう厳しさは僕自身も経験しているし、年齢は関係ないとサッカー界ではすごく感じているところ。もっと飛躍したいし、成長したい。

-クラブは今季リーグ戦で3位以内、タイトル獲得を目標にする

香川 その考え方には自分自身も共感しているし、間違いなく昨年よりいい成績を残せると信じている。シーズンは長いので僕自身も夏場は本当に、12年半ぶり。そこに関しては非常に不安な気持ちは正直ある。しっかり準備していかないといけない。過去に欧州から帰ってきた選手を含めて、いろんなところでそこは難しいと聞いている。タフな戦いになるが、しっかり1年を見通して準備していきたい。

-どのポジションで勝負したいか

香川 基本的にはあまり意識していなくて、監督が求めるポジションを僕は準備していきたい。求められるところ、プラスその中で、自分の特長を分かってくれている監督なので、そこに関してはコミュニケーションをとりながら、できると確信している。

-Jリーグの印象は

香川 基本的にはずっと僕は試合を見ていたので、ここ1、2年の話ではない。自分が移籍してからは、Jリーグを見るのが好きでよく見ていた。その中で競争力、インテンシティー(強度)は非常に上がっていると感じている。ただ映像で見るのと、やってみるのではまったく違うので正直、試合をやってみないと分からない。どのチームとも対戦したいし、誰かとかどのクラブとかはない。

-以前との役割は変わるのか

香川 僕は別に変わらないと思っている。サッカーに集中したいし、自分のプレーで目立って評価されたい。もちろん自分の過去に目を向けるところであったり、そこから得る期待はたくさんあるのは理解しているが、今の自分自身を最大限に表現して、年齢を問わずここから、もっと成長したいという気持ちが強い。それを成し遂げられる環境にあると思うので、わくわくしているし、グラウンドの上で評価されて、欧州でも変わらない。