鹿島アントラーズはJ2水戸ホーリーホックに0-2で敗れ、昨年に続き同大会2連敗となった。

試合後にはゴール裏の鹿島サポーターがブーイングを浴びせ、鹿島イレブンに厳しい叱咤(しった)激励。今季、鹿島に復帰したDF植田直通(28)は最終ラインでチームをけん引した。だが、カウンターから2失点を喫し、チームを勝利に導くことはできなかった。

植田は「試合は押し込んでいる時間が長かったが、相手に前半、後半でワンチャンスを決め切れられてしまう。チームの課題が残ってしまった。そこは自分にも責任があるし改善しないといけない」と話した。サポーターの厳しい声にも「最初は応援していただいていた。自分もしびれるものがあった。この方たちを背負って、僕たちが戦わないといけないと思わされた試合。リーグの初戦に向けて、一緒に戦っていければ」と真摯(しんし)に受け止めた。

宮崎キャンプを含め、J2相手の練習試合は1勝4敗。思ったような結果は出せていない。植田は「もちろん、すべての試合に勝たないといけないと思っている」とした上で、「まだリーグ戦ではない。自分たちは失うものは何もない。吹っ切れた中でどれだけ高みを目指せるか。来週の1戦にフォーカスして、京都戦にかける思いをまずはプレーで見せないといけない」と、18日の敵地での京都サンガF.C.戦を見据えた。