今季はJ3がアツい!! すでに開幕したJ1、J2に続きJ3が今日4日に始まる。今季はJ1、J2に負けない個性派監督がそろった。初めて監督を務める沼津の元日本代表FW、ゴンこと中山雅史監督(55)のようなレジェンドら元日本代表が7人。60代の実績十分のベテランが2人。さらに30代監督も2人おり、年齢層も幅広い。Jリーグでの選手経験はないものの、早くから指導者の道を志し研さんを積んできた監督もいる。

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W杯を経験した元日本代表がJ3でプロの監督としてのキャリアをスタートする。98年フランス大会で日本のW杯初得点をマークした中山雅史監督が沼津、02年日韓大会でボランチとして奮闘した戸田和幸監督が相模原を今季から指揮する。98、02年と2大会連続で出場した服部年宏監督は福島で2季目。Jリーグも30周年を迎え、日本代表で世界のトップレベルを体感した選手が監督としてJリーグの舞台に戻るケースが増えている。

W杯出場選手でJリーグの監督経験者は過去11人いる。98年大会で日本の最終ラインを支えた井原正巳氏(現J1柏ヘッドコーチ)は15年にJ2福岡をJ1昇格に導き、相馬直樹氏は今季もJ2大宮を率いる。02年と06年ドイツ大会に出場した宮本恒靖氏(現日本協会専務理事)は20年にJ1G大阪でリーグ2位。今季のJ1鹿島を指揮する岩政大樹監督は10年南アフリカ大会に選出されている。

10チームでスタートしたJリーグは今季から60チームに拡大。J1からJ3までプロの監督の枠も増えた。J1新潟などで活躍した岐阜の上野優作監督は国際Aマッチの出場経験はないが、昨年のW杯カタール大会で日本代表コーチとして森保一監督を支え、選手をサポートした。そんな貴重な戦いを経て今季就任。J3という「新しい景色」の中、初めての戦いに臨む。【記録担当=石川秀和】